世界ハッスル計画

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上京し、地元に戻った人の末路~東京へ出たら根無し草~

上京しても、東京人になりきることはできません。
地元に戻っても、完全な地元民ではなくなっています。
上京した人の根無し草感について考えます。

 


私は地方の出身で上京して来た人間なのですが、「いつか帰る地元がある」というのは大きな心の支えになっています。
ですが、そうでもないのかもしれないと思わせられる出来事がありました。

学生時代にともに東京で過ごし、就職と同時に帰郷した友人の一人が、転職し東京へ戻ってきました。
その友人の話を聞いて、一度地元から東京に出た人間は、出戻りしにくいということを改めて感じさせられたのです。

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出戻りしにくい理由その1 もう「地元の人」じゃなくなっている

友人いわく、
「昔のコミュニティに戻ろうにも、一度東京へ出てしまったから中々戻れない。」
ほんとにそうだなあと。
地方の人間にとって上京って地元への「裏切り」なんですよね。地元に満足いかないから出たんだろと言われたらその通りだと思うんです。
だからこそ、一度出て行ったら「純粋な」地元民としては認めてもらえなくなるような感覚になります。

出戻りしにくい理由その2 田舎に「初上陸」したブームに乗れない

これまた友人いわく
「東京で普通にあったチェーン店が地元に初上陸したら、何時間もの行列ができるブームになった。でも一緒にはしゃげないし、行列を見てどんな顔をしたらいいか分からない。」

これもものすごく分かる。
なんだか自分だけ別の軸で暮らしているような疎外感。そして、チェーン店くらいで喜んでいる周りの人を見下してしまう自分もいたり。
「純粋な」地元民ではなくなってしまったのかなと自分で感じてしまう瞬間です。


東京は地元になるのか、、、


では、東京は地元になるのかといわれると、それもないような気がします。
私は上京してもう8年程ですが、東京の人間になったという感覚は生まれてきません。
生まれも育ちも東京という人とは大きな溝を感じるのです。

かと言って、田舎の人間でもなくなってしまった。
根無し草とはこのことかなあとつくづく感じさせられる友人の話でした。