「なぜ学校の勉強をするの?」という子どもの問いにどう答えますか?
子どもたちからの「何のために学校の勉強をするの?」という問いに、どうすれば真正面から答えられるのでしょうか?
みなさんのご意見をお待ちしています!
子どもたちの「なぜ勉強するの?」という問いかけ
こんにちは、ジョおです。
私は教育関係の仕事についているため、日ごろ中高生たちと接する機会が多くあります。
普段の子どもたちはテストや受験に向けて必死に勉強しているのですが、たまにこんな質問を投げかけてくることがあります。
「ねえ、何のために私は勉強しているんだろう?」
「なんで勉強しなきゃいけないの?」
受験教育の現場では、このような生徒は「困った生徒」とみなされる場合が多くあります。この問いに絡め取られた生徒は、受験に失敗する場合が多くみられるからです。
しかし、これは「困った」では済まされない、とても大切な問いではないでしょうか。
子どもたちはなぜ青春の貴重な時間を割いてまで、学校へ通い、勉強をする必要があるのでしょう?
私は、いつもこの問いかけをされたとき言葉に詰まってしまいます。
それは、私自身が今もそんな子どもたちと同じ疑問を持ち続けているからです。
誰も私の「何のために勉強するの?」に答えてくれなかった
私は小学校から高校までいわゆる進学校に通っていました。
周りには成績優秀な友人が多く、高校は毎年20人近くが東大に進学するという環境です。
その経験から分かるのは、1日何時間も勉強をする進学校の生徒であっても、「なぜ勉強するのか」に答えられる生徒は少ないということです。
むしろ、「なぜ勉強するのか?」など考えず「そういうものだ」と割り切らなければ上手くやっていけなかったのかもしれません。
私はそんな環境の中で、どうしても「何のために学校の勉強するのか」を考えずにはいられない「困った生徒」でした。
「なぜみなで同じ授業を受けなければいけないのだろう?」
「なぜこの教科しかないのだろう?」などなど
多くの大人たちにその答えを聞いてみましたが、その答えに納得がいくことはありませんでした。
「数学は実生活の役に立っている」
「歴史を学ぶことで今の世界の成り立ちが分かる」
「古典を学ぶことで、自国への理解が深まる」
大人たちは、今思えば誠実に答えようとしてくれたのだと思います。
ですが、私が知りたいのはそんなことではありませんでした。
私が知りたかったのは
「なぜ’今’、’私’がそれを勉強する必要があるのか?」
だったのです。その科目が大切なのはよく分かりました。
でもそれは、私がその科目を勉強する必要条件であって、十分条件ではありませんでした。
そんな問いにどう答えますか?
学校の授業では、因果関係を重視した説明が行われます。
「○だから×」「△だから□」
その因果関係を突き詰めたときに出てくるのは、
「なぜ’今’、’私’がそれを勉強する必要があるのか?」
という問いだと思うのです。
学ぶことは楽しいことです。それは間違いありません。
ただそんな楽しい学びは、強制されて得られるものではありません。
子どもたちが自主性を持って勉強ができるようになるためには、私も含め大人たちがその意義を伝えられなければならないと思うのです。
私は現状、上手く伝えることができません。
みなさんなら、どう伝えますか?